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ぼんびぃの野望

スタジオんとね~♥ ぼんびぃ森沢の徒然日記
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 author : ぼんびぃ森沢 ×
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とりあえず、忘れないように思いついたネタを記録しておくことにする。

今回は外伝の1話の続き。


【外伝 その1(うみほたるの墓標)中~後編】
以前描きかけの、硫黄島への物資輸送に関する話の続き。
・帰路エンジントラブルで搭乗の零戦を放棄、パラシュート降下した杉田さおり
・小隊長の高木中尉は、杉田救出のため付近の海域を捜索、運良く近くを哨戒中だった、特設監視艇「第7共栄丸」を発見。(ここまでは前編で描いた)
・高木は艇に杉田の事を知らせようと試みるがなかなか意図が伝わらない。業を煮やした高木は艇の近くに機銃掃射などをして、半ば強引に杉田の不時着地点へと誘導する
・海面に不時着しすでに相当に時間が経過した杉田は、自決も覚悟するが、高木に発見され第7共栄丸に無事救助される
・第7共栄丸の乗組員は、村岡俊平少尉を筆頭に軍人7名と軍属の漁師10名
・村岡少尉は学徒動員で任官した若い士官だ。他の軍人も昨今の人員不足から乙種合格で入隊した新入りの下士官や兵卒ばかり
・対する軍属は船とともに海軍に徴用されたベテランのカツオ漁の漁師だ
・ただ、艇内の雰囲気は気さくな村岡少尉の人柄からか、アットホームな雰囲気で特に軍人と軍属の間に確執は見られない
・救助したパイロットが女性であることが判った艇内は、驚きに包まれるがすぐに「天女」を救出したと杉田を暖かく迎え入れる
・杉田救出の確認をした高木中尉は、白空の基地である第二霞ヶ浦航空基地へ帰還
・杉田と高木の安否を心配していた、奈美穂をはじめとする白空メンバーは、一様に安堵する
・第7共栄丸は2週間後に燃料や食料などの補給のため、小笠原諸島の父島へ寄港の予定であり、杉田もここで船を下船し、迎えの水偵に乗り隊へ戻る予定となった
・救出の夜、艇内でささやかな宴会が催され、乗組員からさまざまな話を聞く杉田。
・特設監視艇は所詮漁船に25mm機関砲2門を搭載しただけの徴用船。敵に遭遇したが最後、助かる可能性はゼロに等しい。その際は、司令部への打電を行い、敵艦に突っ込んでゆくのだいう話を乗組員から聞く。だが、そのような過酷な運命にある艇内は至って明るい雰囲気で、杉田は彼らに硫黄島の慰問会で出会った守備隊の将兵たちの姿をダブらせる。
・村岡に誘われ甲板に出た杉田は、そこで凪いだ海の波間に光る無数のうみほたると船の航跡に夜光虫が作るの海の道を見る
・村岡は杉谷このように話す、これらのうみほたるや夜光虫は、はるか南方で命を落とした将兵の魂が黒潮に乗って日本へ届けられる葬送の列であると
・数日間、艇では何事もなく平穏に時が過ぎる。何もすることのない杉田は、乗組員のために艇内の掃除や炊事をおこない、打ち解けてゆく
・救助から5日目の夕刻、突如第7共栄丸は砲撃を受ける。艇が小さいため雷撃不可と判断した敵潜水艦が浮上し砲撃を加えてきたのだった
・「敵発見!!」無線封鎖を解きを司令部への打電がされる。打電は白空の第二霞ヶ浦航空基地へも送られた「ワレ敵潜水艦ト遭遇ス、至急天女ヲ救助ニ向カワレタシ」
・艇は杉田を守ろうと必死に迂回行動をとるが着弾は次第に艇へ近づいてくる
・村岡は艇に残ると主張する杉田をこう説得する、「ここは君の死に場所ではない。せっかく我らが救った命を無駄にしないでほしい」
・そして、村岡はこう続け、胸ポケットから取り出したお守りを杉田へ渡す「私たちも指をくわえて、何もしないでこのまま死ぬ気はない。ただ、万一のことがあったときは、これを家族へ届けてほしい。幸い私はあなたより階級が高い。私は上官としてあなたに命令します。生き抜いて隊へ復帰しなさい。」
・村岡たちは杉田にカポックを着せ洋上へ放り投げると、180度回頭し艇を杉田から遠ざけてゆく
・離れてゆく艇からは乗組員の判断で木材や燃料の油などが次々と海上に投げ込まれた。やがて来るであろう杉田の救助に上空からの発見が少しでも容易になるようにと、目印として投げ込まれたものだ。結果として、この機転が功を奏することとなる
・すでに暗闇に包まれた波間から艇の機関砲の弾光の行方を見守る杉田、「みなさん、どうか無事でいて・・・」だが、杉田の願いも虚しくやがて炎が上がる。しばらくすると砲撃音も弾光も見えなくなり、一面は静寂と漆黒の闇に包まれる
・ただ一人大海に放り出され、生きることをあきらめかける杉田。ふと水面を見た杉田は自分が無数のうみほたるの光に包まれていることに気づく「私は守られている。ここで死ぬわけには行かない」
・その頃、無線を傍受した白空では、急遽杉田救出の準備が進められた。第7共栄丸からは敵と遭遇した詳細な位置が打電されていた
・高木は対潜哨戒の実践訓練という名目で司令官の許可取り付け、第一小隊と飛行学校2期生の数名を引き連れ2式大艇1機に搭乗し、早朝第7共栄丸の遭難海域へ出撃する
・数時間後、高木たちは遭難海域から北方へ向けて、杉田と第7共栄丸の乗組員の捜索を開始。高木は海流の流れから杉田たちが遭難現場から北方に流されているものと判断していた
・やがて、高木たちは第7共栄丸の残骸と思しき漂流物を発見。近くに生存者はなく、乗組員の遺体数体を回収する。杉田の姿もない
・不安の色が隠せない奈美穂たち、しかし高木はそんな彼女たちに渇を入れる。「勝手に杉田を殺すんじゃねぇ。今お前たちがあきらめてどうする、杉田を命がけで守ろうとしたこの仏さんたちをどの面下げて拝む気だ!!あきらめるのは、杉田の遺体を見つけたそのときだけだ」
・高木たちはさらに北上を続け、残骸ではない漂流物の一群を発見ついに杉田を発見、救助することに成功する
・喜びに湧き上がる奈美穂たち。だが、杉田は回収された第7共栄丸の乗組員の遺体を前に涙する
・第7共栄丸の乗組員は全員で17名。だが、回収された遺体は5体のみで、その中に村岡の姿もない
・杉田の懇願もあり、基地の帰還を夕刻ぎりぎりにして乗組員の捜索をするが、その後は生存者も遺体も発見できなかった
・帰路、落ち込む杉田に高木はこう話しかける。「なに、まだ全員死んじまったとは限らないさ、何かを命がけで守る。さらに状況が切羽詰まっているとくりゃぁ、人間は思いもしない力を出せるもんだ。」
・「信じようじゃねぇか、硫黄島の守備隊の、特設監視艇の乗組員たちの思いを、願いを。そして見てやろうじゃねぇか、彼らが奇跡を起こすところを・・・俺たちにはもう、そうする事しかできねぇんだ」
・奈美穂ナレーション「昭和20年2月米軍は硫黄島への上陸を開始。隊長が言った奇跡はついに起きませんでした・・・・いえ、実際は奇跡が起きたのかもしれません。圧倒的な戦力と装備を有しわずか5日で硫黄島を攻略出来ると見越していた米軍に対し、守備隊は持てる力以上の戦いを行い、実に36日間もの間、たった21平方キロしかないこの島を守り玉砕したのでした。ここで自分たちが抜かれたら、あとは家族の残る本土しかない・・・それを知っている日本軍将兵たちの戦いは、まさに鬼神のようだったと言います。そして、第7共栄丸にも奇跡は起きていました。艇沈没後、洋上に投げ出された乗組員のうち7名が米潜水艦に救助され捕虜となリ、戦後復員したことを、戦後、ずいぶんたってから人づてに聞き私は知りました、ただ、その中に村岡少尉の姿は無かったといいます。そして、さおりちゃんもその朗報を知ることはありませんでした。さおりちゃんに2度目の奇跡は起きなかったのです・・・・・」
・昭和20年6月15日 第312航空隊(白百合航空隊)は千葉県銚子沖で敵艦載機と交戦。この戦闘で杉田機は被弾し海上へ墜落。戦闘終了後、杉田二飛曹の捜索がされるも発見できず行方不明となる。
・昭和20年6月18日 杉田二飛曹は戦死とされ一飛曹へ昇進


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 author : ぼんびぃ森沢 ×
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